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変形性膝関節症とは?初期症状と進行を防ぐ方法

1. 変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、膝関節の軟骨がすり減り、関節の変形や炎症が生じる病気です。特に中高年の女性に多くみられ、加齢や肥満、関節への過度な負担が主な原因とされています。進行すると痛みや歩行困難を引き起こし、生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性があります。

2. 初期症状

変形性膝関節症は、初期段階では軽度な違和感から始まることが多く、以下のような症状が現れます。

  • 膝のこわばり:朝起きたときや長時間座った後に膝がこわばる。
  • 動き始めの痛み:歩き始めや立ち上がるときに痛みを感じるが、しばらくすると和らぐ。
  • 膝の腫れ:関節に炎症が起こり、腫れや熱感を伴うことがある。
  • 違和感:膝が不安定に感じたり、曲げ伸ばしがスムーズでなくなる。

この段階で適切な対策を取ることで、進行を遅らせることが可能です。

3. 進行するとどうなる?

症状が進行すると、以下のような問題が生じます。

  • 膝の痛みの悪化:安静時でも痛みを感じるようになる。
  • 膝の変形:O脚やX脚のように見た目にも変化が現れる。
  • 可動域の制限:膝がしっかり伸ばせない、曲げにくい。
  • 歩行困難:階段の昇降が難しくなり、杖や手すりが必要になることも。

これらの症状が進むと、手術(人工関節置換術)が必要になるケースもあります。そのため、早期のケアが非常に重要です。

4. 進行を防ぐ方法

変形性膝関節症の進行を防ぐためには、以下の方法を実践することが効果的です。

(1)適度な運動

膝への負担を減らしつつ、筋力を維持するために、以下の運動が推奨されます。

  • 膝周りの筋力トレーニング:太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることで、膝の負担を軽減できます。例えば、「膝伸ばし運動」や「椅子に座った状態で片足を伸ばす運動」などが有効です。
  • ウォーキングや水中運動:膝に優しい有酸素運動を行い、関節の動きを滑らかに保ちます。
  • ストレッチ:膝周りの柔軟性を高め、可動域を広げることで、関節の負担を減らします。
(2)体重管理

体重が増えると膝への負担も大きくなるため、適正体重を維持することが重要です。特にBMIが高い人は、5kgの減量でも膝への負担を大幅に軽減できます。バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を取り入れましょう。

(3)生活習慣の見直し
  • 正しい姿勢を保つ:猫背やO脚を防ぐことで、膝の負担を軽減できます。
  • 適切な靴を選ぶ:クッション性の高い靴を履くことで、衝撃を和らげます。
  • 正座を控える:膝への負担を避けるため、椅子に座る習慣をつけるのが望ましいです。
(4)サポーターや装具の活用

膝への負担を軽減するために、サポーターやインソールを活用するのも有効です。特にO脚の傾向がある人は、膝を正しい位置に保つ装具を使用することで進行を抑えられます。

(5)温熱療法・アイシング
  • 痛みがあるとき:炎症が強い場合は、冷やして痛みを抑えます。
  • こわばりがあるとき:お風呂に浸かる、温湿布を使うなどして、血流を良くするのが効果的です。
(6)定期的な診察

初期段階では自己管理が重要ですが、症状が進行している場合や痛みが続く場合は、整形外科を受診しましょう。医師の指導のもとで適切なリハビリや薬物療法を行うことが、症状の悪化を防ぐ鍵になります。

5. まとめ

変形性膝関節症は、早期のケアと適切な対策で進行を抑えることが可能です。膝の違和感や軽度の痛みを感じたら、すぐに生活習慣を見直し、運動や体重管理を心がけましょう。痛みが強くなる前に対処することで、膝の健康を長く維持し、快適な生活を送ることができます。

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