~腰痛・肩こり・姿勢悪化を防ぐ日常習慣~
現代人の多くが抱える「腰痛」「肩こり」「猫背」。その原因の多くは、日常の「座り方」や「立ち方」にあることをご存知でしょうか? どれだけ運動をしても、日常の姿勢が間違っていれば、体にかかる負担は減りません。そこで今回は、整骨院の視点から「体に負担をかけない正しい座り方と立ち方」をご紹介します。
なぜ姿勢が重要なのか?
人の体は、重力に逆らって立ち、動くようにできています。ところが、スマホやパソコンの普及により、前かがみの姿勢や長時間の座位姿勢が増えています。これにより、
骨盤の歪み
背骨のS字カーブの崩れ
筋肉の過緊張や血流不良
といった状態を招き、肩こり・腰痛・頭痛・猫背といった不調が慢性化するのです。
【正しい座り方】のポイント
整骨院では、座り方の指導を重要視しています。正しい座り方のポイントは以下の通りです。
1. 骨盤を立てる
座るとき、骨盤が後ろに倒れていると、猫背や腰への負担が増します。お尻の「坐骨」で座るように意識しましょう。
アドバイス:
座ったときに骨盤が立っているかの目安は、「軽く背筋を伸ばせる姿勢」であることです。
2. 足裏をしっかり床につける
足が浮いていたり、足を組んだりすると、骨盤が傾き姿勢が崩れます。膝と足首が90度になるように、椅子の高さも調整しましょう。
3. 背もたれに頼りすぎない
深く腰掛けすぎて背もたれに寄りかかると、腰が丸まりやすくなります。骨盤を立てて軽く背もたれに触れるくらいが理想です。
4. こまめに動く
どんなに正しい姿勢でも、長時間同じ姿勢は体に負担です。30〜40分に一度は立ち上がる、肩を回すなど動きを入れましょう。
【正しい立ち方】のポイント
立っている姿勢も、体の歪みや疲労感に大きく影響します。整骨院で教えている「理想の立ち姿勢」は以下のようなものです。
1. 耳・肩・腰・膝・くるぶしが一直線
横から見て、これらがまっすぐに揃っているのが正しい姿勢。頭が前に出たり、腰が反ったりしていないか確認しましょう。
2. 重心は両足均等に
片足に体重をかけて立つ癖がある方は要注意。骨盤が歪み、足腰のバランスが崩れます。左右均等に重心をのせるように意識しましょう。
3. つま先と膝の向きをそろえる
つま先と膝が違う方向を向いていると、膝や股関節に無理なねじれが生じます。足先はまっすぐ前を向けて立ちましょう。
4. お腹を軽く引き締める
「お腹に力を入れる」ことで、体幹が安定します。下腹部に軽く力を入れ、腹圧を高める意識を持ちましょう。
【日常に取り入れたい習慣】
以下は、整骨院でも推奨している「良い姿勢を保つコツ」です。
クッションやタオルで骨盤をサポート
→座る際にお尻の後ろに丸めたタオルを入れると骨盤が立ちやすくなります。姿勢チェックを習慣に
→1日1回、鏡の前で姿勢を確認しましょう。「壁に背をつけて立つ」と自然な姿勢がつかめます。姿勢改善ストレッチを取り入れる
→肩回し、股関節ストレッチ、体幹トレーニングなども併用すると効果的です。
まとめ
腰痛や肩こり、猫背といった不調は、普段の座り方や立ち方から生まれています。整骨院では、施術だけでなく、こうした姿勢の指導を通して根本からの改善を目指します。
「正しい姿勢」は意識しなければ身につきませんが、日常のちょっとした心がけで体は大きく変わります。まずは今日から、自分の姿勢を見直してみましょう。
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