「この時期から考えたい『乾燥対策』」
ジメジメとした季節が終わり、過ごしやすい季節になってきました。過ごしやすいとは言いつつも、これからの時期は「乾燥」に気をつけなければいけません。
乾燥が体にもたらす影響は主に2つ。1つは、喉や鼻の粘膜が乾きやすくなることです。気管にある「繊毛細胞」の働きが弱まり、体内に気管を通して入ってきたウイルスや細菌を体外に出しにくくなります。
また、空気が乾燥していると、インフルエンザなどのウイルスが活発になります。ウイルスを排出する機能が弱まっているところに、活発なウイルスが侵入してきた結果、風邪をひいたり感染症にかかったりしやすくなる、ということですね。
乾燥がもたらす体への影響のもう1つが、お肌の乾燥です。かゆみが出たり、粉がふいてるような状態になったり、人によって症状はさまざまですが、湿疹やひび割れなどにまで発展すると非常に厄介です。場合によっては皮膚科に通わなくてはなりません。
つまり、たかが乾燥と侮っていると、いつの間にか病気の原因になってしまっているということ。両方とも突然その状態になることはありませんので、今の時期から対策しておくことが重要です。
まず、外出の際はマスクの着用を心がけましょう。マスクはウイルスや細菌が口から侵入するのを予防すると同時に、息がこもることによって吸う息の湿度を高めてくれる効果があります。
もちろん自宅にいる時にマスクを着用していてもいいのですが、長時間ガーゼが肌に触れていることが肌荒れの原因となってしまうことも。自宅では加湿器などを利用して、40%~60%の湿度をキープするようにしましょう。加湿器が置けない部屋がある場合は、濡れたバスタオルを吊るしておいたり、コップに水を入れておいたりするだけでも効果がありますよ。